遠い昔、今では伝説の世界となってしまった昔の話。そのころはまだ人と魔物が棲む世界があったという。
マイヤー王子はウィルナー王国の王位を継承される記念すべき成人式を前に落ちつかなかった。ある日、王子はこの王国の行く末を案じて城の近くの湖のほとりで一人考えに沈んでいた。どのくらいたったのだろう・・・・・・。もうすでに日は落ち、夜空には月が出ていた。その時!月の光を映した湖にひとつの影が落ちた。やがてその影は人の姿に変わり湖上に立ち、話しかけてきたのだった。「マイヤー王子よ!聖王家の光よ!今こそ闇を照らすときがきたのだ。ウィルナー王国に暗黒の魔王ルーバスの手が伸びようとしている。魔王ルーバスは北の山に城を造り、魔法の鐘を鳴らし魔物を集め、王国に攻め入ろうと企んでいる。そなたが王国の永遠の平和を望むなら、魔王ルーバスの魔宮へ行き、7つの魔鐘を聖なる炎で焼きつくしてしまわなければならない」茫然としていた王子が我に返るともうその人影はなかった。これは神のお告げだろうか?王国の平和を願うマイヤー王子は魔王ルーバスと戦う決意を固めた。
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