インクリーザーの伝説
イギリスの古生物学者ヒロトリュー=キクーチンとその発掘隊は、2081~85年の間に、モンゴルのゴビ砂漠で約1万個の骨片を発掘。3年の歳月を要して巨大な恐獣の複製が完成した。キクーチンと共に恐獣の研究にあたった歴史学者キヨミーシャ=シマノフの発表により、この巨大恐獣が「ゴッド・インクリーザー」であることが明らかにされたのである。
皆さんは、「ノストラダムスの大予言」をご存知だろうか。16世紀の中頃、フランス人医師ミシェル=ノストラダムスは、彼の予言集「諸世紀」の中に、「1999の年、7の月 空から恐怖の大王が降ってくる」という詩を残し、1999年に人類が滅亡することを予言している。シマノフの研究によると、その恐怖の大王がゴッド・インクリーザーであったらしい。歴史研究家たちが代々語り伝え、記録や手紙などで書きとめてきた資料から推測されることは――
1999年増殖生命体インクリーザーが地球侵略を開始。だがまもなく、一人の勇敢な青年戦士により、ゴッド・インクリーザーはその息の根を止められることになる。青年戦士は、最先端技術により何らかの能力を与えられていたのは確かだが、それ以上のことは今のところわかっていない。ただ一つ確実に言えることは、彼がインクリーザーを倒さなければ、人類は滅亡していたであろうということだ。
©1987 JALECO